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小説執筆用エディタ「Art Of Words」のレポート

小説の執筆に特化した無料エディタ、「Art Of Words」を発見。
使ってみた感想や使い方をレポートにしました。

ArtOfWords

こんな人向け

  • 日本語の無料ソフトで、小説に特化したエディタを探している。
  • シーンやアイデアを突発的に思いつき、箇条書きすることが多い。
  • 自由過ぎるものより、ある程度枠組みがある方がいい。

大まかな使い方

  1. 「登場人物」に各キャラ情報を書く。
  2. 「アイテム」にアイデアやキーアイテムを書く。
  3. 「展開」に各シーンを書く。
  4. 「時系列」にて話の流れを把握する。
    ※「展開」にて日時を設定する必要あり。
  5. 「執筆」に小説本文を書く。
  6. 「会話」と「調べる」でセリフを色分け&抽出し、
    会話のバランスやキャラブレを俯瞰する。

デメリット

  • .NET Frameworkのインストールが必要で、PCスペックによっては動作が重くなるかも。
  • アウトプット機能がなく、テキストファイルにしたい場合は手動でコピペする必要あり。
  • 小説本文のワークスペースがひとつしかなく、話や章ごとに分けて書けない。
    ※ただ、解説の「調べる>展開」の方法で話や章に飛ぶことが可能です。

インストール

  1. 「Art Of Words」の作者さんのサイト「きえないプロジェクト」からダウンロード。
  2. ダウンロードした「ArtOfWordsSetup_X_X_X.exe」を起動してインストール。
  3. 「.NET Framework」がインストールされていない場合、インストーラが自動で「.NET Framework」のダウンロードをサポートしてくれます。

起動できなくなったら

「Art Of Words」の起動時に「System.UnauthorizedAccessWxception:~中略~FileBoxConfing.xml’ is denied.」というエラーが出た場合、
「QandA」の「Q.Windows 8 でArtOfWordsが突然起動できなくなった」を参考にしてください。


それでは、ここから私の使用レポートと解説です。



解説

執筆中&公開中の小説「リスクマネージメント部」を例に解説します。

登場人物

  • 「登場人物」には「基本情報」と「人物分析」の2つの画面があり、タブで切り替えます。
  • 画面左の「キャラクター一覧」は、「UP」「DOWN」ボタンだけでなく、ドロップで手軽に上下移動可能。

Ⅰ.基本情報画面

登場人物-基本情報画面
「ミドルネーム・字」に明記したものが、左の「キャラクター一覧」の名前の横に( )で表示される。
「色」で、キャラごとに色分けしておき、会話のマーカー入れを判別しやすくします。(詳細は「会話」項目を)
「タグ」は、キャラクターのトレードマークや雰囲気にすると一目で印象を確認できていいかも。「+」ボタンからタグの編集画面に切り替わります。
「自由記入欄」に細かな設定を書き込めます。

Ⅰ-Ⅱ.タグ編集画面

タグ-1
  • タグは全登場人物、全アイテム共通のストックになります。
  • タグツリーで、カテゴリー分けすることが可能です。

「+」でカテゴリーを追加します。
カテゴリーの下に「タグ」を追加。「×」で削除。

画面右の「貼られているタグ」というのが、選択中のキャラクターのタグ状況になります。
「タグ」を追加し、選択状態にする。
「→」ボタンをクリックしてタグを追加します。
「貼られているタグ」にタグが追加されたのを確認。
バックグラウンドの青い領域をクリックして保存、元の登場人物画面に戻ります。

Ⅱ.人物分析画面

登場人物-人物分析画面
  • 穴埋め形式で、キャラ作りが可能。

アイテム

  • 「アイテム」の分類には「タグ」と「択一式」の2つの画面があり、タブで切り替えます。
    ※両方使わずとも、使いやすい方を利用するのもありだと思います。
  • 画面左の「アイテム一覧」は、「UP」「DOWN」ボタンだけでなく、ドロップで手軽に上下移動可能。

Ⅰ.タグ画面

アイテム-タグ画面

「登場人物」と同様、「+」ボタンからタグの編集画面に切り替わります。

Ⅰ-Ⅱ.タグ編集画面

アイテム-タグ編集画面
「登場人物」のタグ編集画面と同じです。

Ⅱ.択一式画面

アイテム-択一式画面

展開

  • プロットや箱書きとして利用できます。
  • 思いついた場面を気軽に追加でき、また「UP」「DOWN」ボタンだけでなく、ドロップで手軽に上下移動可能。

展開1
色分けして、「調べる>展開」にて話の盛り上がりを視覚化することもできます。
例)平常:青盛り上がり(小):黄盛り上がり(大):赤、など。
調べる-展開

Ⅰ.時間

展開-時間
日にちを直接打ち込んで編集するか、以下の手順を踏む。
「カレンダーアイコン」をクリック。
シーンの日にちを選択。
※日時は、「時系列」のタイムラインと同期しています。

Ⅱ.登場人物

展開-登場人物
「+」をクリックして、「登場人物選択画面」を表示する。
「登場する」ボタンをクリックして、登場させるキャラクターを選ぶ。
バックグラウンドをクリックして、「登場人物選択画面」を閉じる。

「細かく設定する▼」をクリックすると、「登場人物詳細設定」が展開します。
展開-登場人物詳細設定

Ⅲ.登場アイテム

作中に出てくる小道具の情報を整理することができます。
展開登場-アイテム
「+」をクリックして、「アイテム選択画面」を表示する。
「登場する」ボタンをクリックして、登場させるアイテムを選ぶ。
バックグラウンドをクリックして、「アイテム選択画面」を閉じる。

「細かく設定する▼」をクリックすると、「アイテム詳細設定」が展開します。
展開登場-アイテム詳細設定

時系列

展開をタイムライン化し、話の流れを判りやすくします。

見やすさの調整

時系列
「表示開始位置」で日時を指定して、タイムラインの表示開始時間を指定。
「縦の列表示」で登場人物の表示・非表示を設定。
時系列-縦の列表示
表示するキャラをボタンクリックで選ぶ。
バックグラウンドをクリックして、「登場人物選択」画面を閉じる。
「表示幅」の選択で、時間間隔を選び、見やすさを調整。

キャラごとに行動を記入

時系列-タイムラインの選択
追加したいタイムラインをクリック。
時系列-キャラの行動を記入
「時間」「登場人物」、「タイトル」や「詳細」にキャラの行動を記入。
バックグラウンドの青い領域をクリックして保存、元の時系列画面に戻ります。
時系列-キャラの行動が入ったタイムライン
キャラごとの行動がタイムラインに。

サテライト

「登場人物」「アイテム」「展開」を別窓に出すことができ、設定を眺めながら執筆が可能になります。

サテライト
ポップアップしたい項目の「打ち上げ」ボタンをクリック。
手裏剣アイコンをドラッグすることで、窓を移動することができます。
バックグラウンドをクリックして、サテライト選択画面を閉じます。

Ⅰ.梱包窓

梱包窓
デフォルトでは「名前」画面が表示されます。
四方の「ステータス」「自由記入欄」をクリックして、それぞれの情報を表示することが可能です。

Ⅱ.展開窓

展開窓 梱包窓の右下の「≫」アイコンをクリックすると、窓が大きくなり、「名前」「ステータス」「自由記入欄」を一括表示します。

執筆

「執筆」「会話」「シーン」の3画面あり、それぞれタブで切り替えることが可能。

Ⅰ.執筆画面

話別、章別に書き分けることができません。
しかし、「シーン」で話別にマーカーを入れることで、「調べる」から各話、各章にジャンプすることができます。


Ⅱ.会話画面

  • 各キャラのセリフを色分けすることができます。
  • 登場人物の会話のバランスを視覚化したり、「調べる>会話」でキャラごとのセリフを抽出してキャラがブレてないか確認したりすることが可能。

会話
キャラを選択。
キャラのセリフをクリック。
※「」を自動判別してくれるので、セリフのどこでも1クリックすればOK。
選択を間違ったら、「×」をクリック。

Ⅲ.シーン画面

各シーンにマーカーを入れることで、「調べる>展開」から各シーンにジャンプすることが可能になります。

シーン
「執筆」画面にとりあえず適当に展開を書きます。
「シーン」画面で「シーン名」を選択。
「執筆」画面の該当シーンにマーカーを入れます。
※文字の編集で消えてしまうかもしれないので、字下げ部分(頭の空白部分)にマーカーを入れています。
「執筆」画面の左上の「調べる」ボタンをクリックして、各種サーチ機能が使えるようになります。

Ⅰ.キーワード

いわゆる「検索」機能です。
執筆画面にて「Ctrl + F」でショートカットして、この画面を開くことも可能。
キーワード
「調べる」ボタンをクリック。
「キーワード」タブをクリック。
検索したいワードを入力。
「抽出」ボタンをクリック。
一覧表からジャンプ先を選択。
ジャンプし、該当のワードが選択状態となります。

Ⅱ.置換

「全て置換」と「個別に置換」の2種類あります。
「検索」と違い、「Ctrl + R」のショートカットは使用できません。
置換
「個別に置換」の場合、抽出後置換する場所を選択
「調べる」ボタンをクリック。
「置換」タブをクリック。
置換前のワードを入力。
置換後のワードを入力。
「抽出」ボタンをクリック。
一覧表から置換するものを選択。
置換され、その部分までジャンプします。
※画像では選択状態になっていますが、実際は選択状態にはなっていません。

Ⅲ.会話

「執筆>会話」でキャラのセリフにマーカーを入れている場合、キャラごとにセリフを抽出できます。
一覧からキャラブレがないかの確認をしたり、過去の会話の確認ができます。

調べる-会話
「調べる」ボタンをクリック。
「会話」タブをクリック。
抽出したいキャラにチェックを入れる。
「抽出」ボタンをクリックし、抽出画面に一覧を表示させる。
過去の会話の確認をする場合、ジャンプしたい会話をクリック。
該当のセリフまでジャンプします。

この画面上で本文の編集をした場合、正常なジャンプができなくなります。
別の会話にジャンプする際は、再度「抽出」ボタンをクリックしてからジャンプしてください。


Ⅳ.アイテム

画像:調べる-アイテム
使用できないっぽいです。

Ⅴ.展開

「執筆>展開」でシーンにマーカーを入れている場合、各シーンにジャンプすることができます。
「展開」に各話、各章を作っておけば、各話、各章にジャンプすることが可能になります。

調べる-展開
「調べる」ボタンをクリック。
「シーン」タブをクリック。
画面左の「シーン一覧」からジャンプしたいシーンを選択。
該当シーンまでジャンプします。

この画面上で、本文を編集できます。
なので、左の展開一覧をプロット一覧に見立てて、基本はこの画面で執筆するといいかもしれません。

この画面上で本文の編集をした場合、正常なジャンプができなくなります。
別のシーンにジャンプする際は、「調べる>アイテム」「調べる>会話」などのタブをクリックしてから再度「調べる>展開」のタブを開き直してからジャンプしてください。

ページ計算

「執筆」画面の左上の「ページ計算」ボタンをクリックして、希望の原稿用紙でページ換算、総合文字数などを計算してくれます。
ページ計算
「執筆」画面の左上の「ページ計算」ボタンをクリック。
希望の原稿用紙のサイズに設定。
「計算する」ボタンをクリック。
計算結果が表示される。
バックグラウンドをクリックして「ページ計算」画面を閉じる。

要望というか理想

梱包窓の要望
  • 「サテライト」の「梱包窓」の表示項目に「タグ」を加えて欲しい。
    • 「サテライト」の利点は、パッと情報を確認できること。
    • 「タグ」をトップに表示するととても効果的だと思う。
  • 「サテライト」の配置を記憶する機能が欲しい。
    • ArtOfWordsを起動する度に、サテライトを配置するのはとても面倒。

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コメント

  1. 匿名 より:

     全く、ダウンロードできなくなりました。

    • マチカネ より:

      何をやってもエラーを起こし、全く、プログラムが開けません。
      以前は再インストールすれば開けたのですが、今回はダメなのです。
      とても困っています。どうすればよいのでしょうか。

      • 瑞 苓花 より:

        私の方(Windows7・Chrome)で試したところ、DLもインストールも起動もできました。

        エラーの内容とお使いのOSを明示の上、作者であるきえないプロジェクトさんに問い合わせください。
        メールアドレス:do_not_reply★kienai.コム
        (スパム防止 / ★を半角の@に、コムを半角英字のcomに変えてください)

        また、お使いのOSがもしWindows10であれば、ArtOfWordsの動作環境は「Windows Vista / Windows 7 / Windows 8 / Windows 8.1」なので、動作しないかもしれません。